HOME > 下肢静脈瘤の手術 > ストリッピング手術

ストリッピング手術

数ある治療法の中でも根治率が高く、一番スタンダードな治療であると言えるストリッピング手術は、弁の壊れた静脈を引き抜く手術です。技術の向上により、近年は短い入院期間で手術が可能な医院も増えています。中には日帰りで手術可能な専門施設も出てきました。

ストリッピング手術(静脈抜去術)

ストリッピング手術とは、下肢静脈瘤の手術療法として100年以上も前からおこなわれている治療方法です。まず、足の付け根と足首の2か所を切開して、弁が壊れて逆流した血管の中にストリッパーと称される抜去用ワイヤーを通して糸を用いて血管と固定し、ワイヤーを引き抜くことによって対象となる静脈を引き抜いてしまいます。

このストリッピング手術は下肢静脈瘤の中で最も太い瘤を形成する伏在型静脈瘤の標準的な治療で根治手術と位置づけられています。 しかし、最近は血管新生による再発なども指摘されるようになりました。多くは全身麻酔や、下半身麻酔(腰椎麻酔、硬膜外麻酔)で行われ、入院管理下で治療が行われます。 最近は入院期間を短縮する医療機関が増えましたが3-5日の入院が必要のようです。

Q:再発の少ない治療法だと聞きましたが…デメリットもありますか?

A:術後の痛みが強く、出血や神経障害などの合併症の可能性もあります。 ストリッピング手術は、一般的には全身麻酔か下半身麻酔が必要なので、入院を余儀なくされるというデメリットもあります。術後の痛みと術後に出血や神経障害などの合併症が起こる可能性があります。 また、手術で加えられた傷の修復反応の際に発生する血管新生により新たに静脈瘤が発生するという再発の形が新たに注目されています。

局所麻酔下ストリッピング手術

現在では麻酔薬が進化し、静脈麻酔やTLA麻酔という特別な局所麻酔を行うことにより、全身麻酔に頼らず日帰りで手術が受けられるようになってきました。ただし、この手術は限られた施設でのみ行われています。

ストリッピング手術を受けた方々の感想

◾下肢静脈瘤を恐ろしい病気と自己判断していましたが、適確な先生のお話を信じ、手 術して頂いた結果、全くもって快調です。大変感謝しております。(男性・62歳)

◾ 術前は恐怖感がありましたが、手術を受けて良かったと思っております。先生には感謝!です。スカートが気にせずはけるようになりました。ありがとうございました。(女性・57歳)

◾ 治療の結果に大変満足しております。もっと早く治療していただかなかったことが悔やまれます。ありがとうございました。(女性・44歳)

◾ 日帰りでの手術は本当にありがたいです。入院手術しかなかったら、今も治療に踏み切ることができなかったかもしれません。(女性・45歳)

◾大変お世話になりました。潰瘍がウソの様にきれいに治りました。診察の受付時間も夜遅くまでだったので大変助かりました。(男性・53歳)

◾恥ずかしくて入り辛かったプールや海に子供と一緒に入れるようになりました。スカートもロングでなくても履けるようになりました。有難うございました(女性・42歳)

◾手術後のストッキングの不便はありましたが、浮き出ていた静脈がきれいになり満足しています。テニスの時していたサポーターも今は不要。手術を受けたことも忘れるほどの毎日です。ありがとうございました。(男性・62歳)

◾思いきって手術をして本当によかったです。自分の人生を前向きに生活することができます。(女性・53歳)