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弾性ストッキングについて

ストッキングについて

弾性ストッキングは、足のむくみや血管の浮き上がりなど、血液がうっ滞を起こすことによって生じる症状を緩和するために使用されます。 一般的なストッキングと違い編み方が特殊で、足首あたりの圧が非常に強く、膝、太股と上に行くほど段階的に圧が低くなるように設計されており、スムーズに静脈が環流するように工夫されています。下肢静脈瘤の治療現場では、症状の軽減や進行の予防、術後のサポート・再発予防などの補助療法(圧迫療法)として使用されています。

完治はしない

弾性ストッキングを使った治療のことを、圧迫療法または保存療法と呼びます。治療方法として紹介されますが、弾性ストッキングの着用により下肢静脈瘤が治る、ということではありません。現在の症状を保ち進行させない、という効果が期待されています。 弾性ストッキングだけでは完治することはありませんが、硬化療法やストリッピング手術などの施術後のケアには欠かせないものです。また、経過観察で差支えない軽度の静脈瘤や、妊婦さんですぐには手術などの治療が行えない方に、ストッキングの着用が勧められるようです。

販品と医療用の違い

最近では薬局などでも、むくみ防止グッズとして弾性ストッキングが多く市販されています。こうした弾性ストッキングと医療用として病院で販売している弾性ストッキングではどんな違いがあるのでしょうか。足全体を足首から段階的に圧迫し、血流を助けむくみなどの症状を改善する、という目的は同じようです。 しかし決定的に違うのは、やはり病院で診断を受けたうえで選ばれる弾性ストッキングは、サイズや圧迫の強度を自分の症状に合わせられるということです。自分に合った正しいサイズと圧力のストッキングを医師の指導のもと適切に着用することで、より十分な効果が得られます。