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Q&A

皆様よりいただいたご質問にお答えしています。

レーザー治療というのは、おおまかに言うと、静脈瘤治療は表面の血管を閉じてなくしてしまうという治療だと理解していますが、レーザー治療によって、他の正常血管に影響はないのでしょうか?
静脈瘤となってしまった血管は、正常な働きをしていないばかりか、血液循環上障害血管でしかないので、それが存在することによって他の正常血管にいらない負担がかかっています。処理をしたために新たに静脈瘤が発生することはありますが、それは潜在的に隠れていた静脈瘤が出現してきたためであって、いずれ発生する静脈瘤ですので、追って治療を重ねていくことになります。

最近注目されているレーザー治療を適切に使用するためには、症状に応じたレーザー機器の選択が必要となります。レーザー治療について、きちんとした知識を持つ専門医にかかることをおすすめします。

エンドレーザーとパルスヤグレーザーは、違うものですか?
エンドレーザーは治療法の呼び名で、パルスヤグレーザーはレーザー機器名です。すなわち、エンドレーザーとは「血管内に細いレーザーファイバーを挿入して血管を閉塞させる手技」のことをいい、パルスヤグレーザーは「その手技に用いられるレーザーの一つ」です。エンドレーザー法で用いられるレーザーは施設によって異なります。旧式のレーザーは出血、痛みの点で、最新のレーザーに比べて劣ります。

放置したらいけないのでしょうか
下肢静脈瘤は徐々に進行していく疾患ですので、症状が気になる場合は治療を考えられる方が良いと思います。ただし、基本的には命に関わる疾患ではありません。

下肢静脈瘤には、ストリッピング手術と血管内治療がありますが、どちらが優れていますか?
ストリッピング手術と血管内治療は、それぞれ、静脈瘤の種類に応じて適用すれば、どちらも同じように効果の高い治療法です。 ストリッピング手術は、“伏在型静脈瘤”に対して古くから行われているもので、現在はこのタイプの静脈瘤に対する根治的治療法として認識されています。具体的には、病的な血管を特殊な器具を用いて除去する手術法です。ストリッピング手術は、昔は1週間程度の入院が必要とされていました。しかし、静脈麻酔や局所麻酔を使用するなどといった麻酔法の工夫によって、2000年頃から日帰り手術治療が行われはじめ、現在では日帰り手術を行う医療機関も増えてきています。

一方、血管内治療は、病的な血管の中に細いレーザーファイバーや高周波カテーテルを挿入して、血管の内腔を閉塞させる治療法です。
血管内治療は、“伏在型静脈瘤”、“側枝型静脈瘤”などに有効です。この方法は、ストリッピング手術と比べて、血管自体を除去しないために体へのダメージが少ない、傷口が目立たたない、回復が早い、などの特徴があります。 血管内治療は以前は保険が使えませんでしたが、2011年に一部保険適用となったため、現在は自費診療と健康保険を選択できるようになっています。

治療の効果は、ストリッピング手術も血管内治療も殆ど差はないと言えますが、費用・回復の速度・美容的見地から見ると、それぞれにメリットとデメリットがありますので、ご自分のニーズに応じて治療法を選択するのがよいでしょう。また、ストリッピング手術も血管内治療も、医療機関によって麻酔手法や治療内容に若干の違いがありますので、治療する医療機関をお選びになる際には、症例数、治療後満足度など情報の開示、治療法、合併症の内容及び発生率、担当医などをご確認されることをお勧めいたします。

下肢静脈瘤に悩んでいます。病院に相談しても、手術治療には1週間の入院が必要と言われました。1週間もの間、私の一身上の理由により会社を休むことはできず、上司に相談したところ、“今すぐ治療しなくても、命に係わるような状態じゃないんだろう”と言われ、なかなか治療に踏み込めません。それでも、症状は確実に進行しているような気がします。何かいい治療法は無いでしょうか?
下肢静脈瘤は、直ちに生命を左右するような病態ではないことから、一般に良性疾患と言われています。しかしながら、治療せずに放置することで、足のだるさ、かゆみ、就眠中のこむら返り、血管痛などといった、多くの症状が確実に悪化し、快適な日常生活が徐々に侵されて行きます。

現在でも多くの病院で入院による治療が必要とされており、多忙な現代人にとっては、治療に伴う社会的負担が少なくないのが現状です。こうした病院側の理由により、下肢静脈瘤の治療を心から望んでいても、根治治療に踏み切れず、深刻に悩んでいる患者様は、実際には大変多く存在しています。

下肢静脈瘤の代表的な根治手術である、ストリッピング手術は、現在、下肢静脈瘤の専門病院では日帰りで行われているのが現状です。しかも、近年、身体へのダメージが少ない血管内治療が普及しており、外来での治療が可能です。

レーザー治療に用いられるレーザー機器の種類や方法には様々あると聞きましたが、どれを使えばいいのでしょうか?
下肢静脈瘤のレーザー治療法は10年ほど前から提供されてきましたが、用いられるレーザー機器の治療機械としての完成度が非常に高くなってきました。基本的にはどの機器を使用しても治療効果に大きな差はありません。むしろ担当医の経験や技術がより重要と思われます。また、治療機器によっては通院回数やストッキングの着用期間が異なる場合もあるようですので、患者さんのニーズに応じて治療機器を選択するのが良いでしょう。

静脈瘤が自然に治ることはないですか?
まれに静脈瘤に血栓ができて血液の逆流が止まり血管が詰まってしまうことがあります。その後血栓が小さくなるにつれ静脈瘤が小さくなることがあります。ただし、ほとんどの静脈瘤では自然に治ることなく徐々に病状が進行していきます。

弾性ストッキングは有効ですか?
医療用の弾性ストッキングは、静脈瘤の進行を遅らせますが、静脈瘤を治すことはできません。治療後に補助療法(圧迫療法)としてしばらくの間はその使用が必要となります。

静脈瘤の手術後はすぐ歩けますか?
手術が終わって、麻酔がとけたらすぐ歩けます。翌日まで弾性包帯が足に巻かれますので歩きにくいですが、手術当日歩いて帰れます。

静脈瘤をそのままにしておくと命をおとすことがありますか?
絶対無いとはいえませんが、極めてまれです。静脈瘤の中にできた血栓が飛んで肺動脈を詰まらせると命をおとすことがあると言われていますが、その報告は殆どありません。むしろ下肢静脈瘤は肺梗塞を起こし得る深部静脈血栓症のリスク因子として注目されます。

内服薬で静脈瘤を治すことはできませんか?
残念ながらありません。痛みなどの症状を抑える薬を用いることはありますが、静脈瘤を根本的に治す薬はありません。

弾性ストッキングは有効ですか?
医療用の弾性ストッキングは、静脈瘤の進行を遅らせますが、静脈瘤を治すことはできません。治療後に補助療法(圧迫療法)としてしばらくの間はその使用が必要となります。

静脈瘤の手術で原因となる血管を取り除くと聞きましたが、その後血液はどこを流れるのですか?
心臓に戻る脚の血液の大部分は、深部静脈を流れます。静脈瘤は表在静脈の疾患ですから、それが取り除かれても血液の循環には全く支障を来しません。むしろ逆流が消失しますから局所の血液循環は改善されて、むくむ、足がつる、冷えるなどの血液のうったい症状が取り除かれます。




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