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下肢静脈瘤の原因は?

日常生活の様々な行動により下肢静脈瘤は発病しますが、具体的にはどのような原因で発病すると考えられているのでしょうか?なりやすい職業や、出産経験の有無、親族からの遺伝など、考えられる要因を紹介します。

下肢静脈瘤の原因は何でしょうか?

私たちの体を維持するために必要な栄養や酸素は、血液が血管を循環して運ばれます。 心臓が拍動することで動脈に送り出された血液は、静脈を通ってまた心臓へと戻されます。 いったん足まで送られた血液が重力に逆らって心臓へと戻るためには、ふくらはぎの筋肉がポンプとして働く必要があります。 そして、 静脈内には、重力による血液の逆流を防ぐ弁が備わっているのです。

ところが、この弁が加齢などの原因によって壊れてしまうと、血液は逆流を起こし、血液が滞留してしまいます。その結果、静脈内の圧が上がってしまい、静脈が拡張し瘤ができる下肢静脈瘤を引き起こすことになるのです。 このように、体の中の血液の流れ「血液還流」が正常に働かなくなることで下肢静脈瘤が引き起こされるのです。その原因としては以下のようなことが考えられますが、同時に1.~3.については、これらを改善していくことで、 下肢静脈瘤発症予防が可能となります。
1. 下肢の筋肉が衰えていること→適度な運動を習慣づける
2. 呼吸が浅いため胸腔内の陰圧状態が不十分であること→深呼吸をする
3. 血液粘度が濃いこと(いわゆるドロドロ血)→食習慣、運動習慣、生活習慣の改善をする
4. 血管硬度が柔らかく、瘤ができやすい状態にあること(女性ホルモンが低下すると血管硬度が柔らかくなる傾向にあります)

下肢の静脈は、解剖学的に筋膜の奥の筋肉の中にある深部静脈(a)と皮下を走行する表在静脈(b)に分けられます。表在静脈は脚の付け根と膝の裏で深部静脈に合流します。他に表在と深部の静脈は穿通枝(c)と呼ばれる筋肉を貫く短い血管によってもつながっています。

血液が心臓に戻ることを静脈還流といいますが、この静脈還流には静脈の内側にある逆流防止弁が大切です。すなわち、静脈の中を流れる血液が重力によって下へ引かれ逆流するのをこの弁がくい止めているのです。血管の断面で見ると、弁は八の字型をしており、上方(心臓に向かうほう)にのみ一方通行で血液が流れるようはたらいているのです。

この血液の逆流を防ぐ弁の中で、壊れやすい箇所は、高い逆流圧のかかりやすい表在静脈が深部静脈に合流するところ、すなわち脚の付け根や膝の裏などです。弁が壊れて正常に働かないと、血液は逆流して、脚の下のほうに血液が溜まります。その結果、静脈内の圧が上がって静脈が拡張し瘤が作られるのです。

日常のどんなことが原因になりますか?

加齢の他に日常生活の中で、「下肢静脈瘤」になってしまう原因としては、まず立ちっぱなしの仕事に従事していることがあげられます。例えば、教師・調理師・美容師・看護師・客室乗務員など、1日のほとんどを立ちっぱなしで仕事されている職業の方は、「下肢静脈瘤」を発症しやすく、また一度発症してしまうと進行が早いこともわかっています。

女性特有の原因としては、妊娠や出産を機に発症される方も少なくないそうです。それも出産経験の多い方の方が、発症率は高いようです。また遺伝的な原因もあり、親族に静脈瘤を持っている方がいる場合、いない方と比べると発生しやすいということもわかってきています。

予防法はありますか?

「下肢静脈瘤」は、静脈内の血液が逆流するのを防いでいる弁が壊れてしまい、血液が逆流し溜まってしまうことによって、静脈内の圧が高まり血管が拡張し瘤をつくることをいいます。弁が壊れてしまう原因としては、立ちっぱなしにより重力の影響を受ける時間が長くなることや血液が重くなる(ドロドロ血)ことなどによって、必要以上の逆流圧が弁にかかることが挙げられます。

よって、この弁を守ることが「下肢静脈瘤」を予防することに繋がるのです。十分な水分とバランスのとれた食事をとる・十分な睡眠をとる・立ちっぱなしを避ける・適度な運動(ウォーキング)をする・太らないなどが、自分で行える有効な予防策として挙げられます。
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