中立な立場のNPO法人が運営しています。
東大出身のドクター陣が主要メンバーです。
医療の進歩は、各専門分野の細分化と深化なくして得られません。すなわち医療・医学に真剣に取り組む医師が、自らの専門分野の知識・技術を深めることに傾注するのは当然のことと言えます。しかし、医療が専門化・細分化せざるを得ないがために、医師達にとって、専門外の領域についての新しい医療情報や知識の習得が実際は困難な状況になっています。また自らの専門性を高めることのみに傾注するために、それ以外の領域に積極的に理解を示そうとせず、むしろ対立的に振る舞う傾向がないとは言えません。医療が進歩すればするほど各専門領域の連携が極めて重要なのは言うまでもないことです。
しかし、それぞれの担当領域が急速に進化する中で、専門を異にする医師達の情報交換や相互理解が十分になされているとは言えません。特に臨床現場では、それぞれの医師達が自らの専門領域に精通するのみではなく、専門領域外の医療に関する理解と知識を広め、高度に専門化した各分野が合理的に有機的に連携してはじめて、進化をとげながらも、最善の医療が実現すると考えられます。 一方、高度な医療サービスを適切に提供している医療機関はどこなのか、それぞれの分野で真に実力があり信頼できる医師は誰なのか、については医療を施す側、受ける側の誰しもが知りたい情報でしょう。
医師ですら自分の専門以外の領域ではどの医師が信頼できるかについての情報は十二分に持ち得ていません。マスメディアが作成する名医一覧や優良病院のランキングは、正しい部分もありますが、必ずしも客観性・公平性を十分に満たした評価・序列ではありません。むしろ表面的な情報から機械的に作られた部分も見受けられます。医療行為は専門的であるがゆえに、それを担う医師の力量を医療に従事しない方々が評価するのは極めて困難なことです。その意味で、真に信用できる医師は、「信頼できる医師が、診療で実際に関わった医師の中でこの人は信頼できると感じた医師」と言えるのではないでしょうか。 医師の評価をするには患者さん側からの情報も重要ですが、人格的に、かつ実力的に信頼のできる医師が自らやその家族が専門外の医療行為を受けざるを得ない際に、安心して診療を任せられる医師こそがその分野での真の名医ということになるでしょう。
そのような医師達の口コミのネットワークを作りたい、 その思いから、この法人は立ちあげられ、活動を開始しました。 学会や学閥の垣根をこえた、真に信頼できる医師達のネットワークにより、さまざまな領域の専門医達が専門領域外の医療知識も広く深めながら、理想的な臨床医療チームを構築することが我々の目標です。
毎年、定例研究会を開催し専門分野の発表を行っています。
2022年11月12日
東京大学医学部附属病院
外来化学療養法部 講師
「肝胆膵癌におけるゲノム診療の現状」
東京大学医学部附属病院
小児科 教授
加藤 元博 先生
「がん発症の背景にあるcancer predisposition」
杏林大学医学部
泌尿器科 主任教授
福原 浩 先生
「がんウイルス療法とは?遺伝子治療の現状も踏まえて」
2019年12月14日
帝京大学医学部内科学准教授
浅岡良成先生
「肝細胞癌治療のトピックスと発現データの解析」
東京大学医学部附属病院胃食道外科講師
山下裕玄先生
「食道胃接合部腺癌治療のアップデート
生活習慣病との関連と外科治療」
株式会社タンソ−バイオサイエンス代表取締役
小笠原英明先生
「バイオテック始めました」
2018年11月24日(土)
東京大学医学部附属病院 消化器内科
中井陽介 先生
「膵臓癌の早期発見を目指して」
国立国際医療研究センター 心臓血管外科 科長
宝来哲也 先生
「大動脈解離のウラ話」
優人クリニック 院長
冨田兵衛 先生
「血液透析療法、開業15年で思うこと」
2017年11月4日(土)
AI Medical Service Inc.
CEO 多田智裕 先生
「日本発 内視鏡画像人工知能診断システムの世界挑戦」
東京大学医学部付属病院泌尿器科
福原浩 先生
「ダビンチを使用した前立腺・腎ロボット手術」
北青山Dクリニック院長
阿保義久 先生
「北青山Dクリニックの診療について-日帰り手術~遺伝子治療」
2016年11月12日(土曜日)
虎の門病院脳神経外科部長 原貴行先生
「もやもや病の診断と治療」
東京大学医学部附属病院脳神経外科講師
入院担当副科長 辛正廣先生
「脳神経外科における内視鏡手術の発展」
東京大学大学院新領域創成科学研究科教授
松田浩一先生
「ゲノムとがんについて」
聖マリアンナ医科大学内科学(腎臓・高血圧内科)
教授 柴垣有吾先生
「超高齢社会における腎不全診療を再考する」
2015年11月28日(土曜日)
東京大学医学部付属病院 胃食道外科講師 山下 裕玄 先生
「幽門狭窄症状を呈する胃癌に対してのアプローチ」
東京大学医学部附属病院 光学医療診療部長・准教授 藤城 光弘 先生
「新規Wntシグナル制御系を標的とした、抗癌剤開発および消化管上皮再生因子の同定」
東京大学医学部附属病院 女性外科 准教授 織田 克利 先生
「子宮体癌と卵巣明細胞癌におけるシグナル伝達経路と個別化治療への展望」
産業技術総合研究所 ヒューマンライフテクノロジー研究部門 小村 豊 先生
「無知の知から、未知の脳を探る」
2014年9月13日(土曜日)
東京大学医学部附属病院 池田 祐一 先生
「 Gタンパク質共役型受容体をターゲットとした
創薬研究」
東京大学医学部附属病院 泌尿器科 准教授
福原 浩 先生
「前立腺癌に対するウイルス療法の試み」
東京大学医学部附属病院 女性外科 准教授(病棟医長)
織田 克利 先生
「 卵巣癌治療における最近の話題~血管新生阻害薬Bevacizumabを中心に」
東京大学医科学研究所 准教授 松田 浩一 先生
「 遺伝子多型を用いた疾患感受性遺伝子探索について」
2013年2月16日(土曜日)
虎の門病院 脳神経外科 原 貴行先生
「内頸動脈狭窄症の手技の現状」
東京大学医学部附属病院 胃食道外科 山下 裕玄先生
「食道胃接合部癌に関する指針統計や手技」
東京大学医学部附属病院 腫瘍外科 金沢 孝満先生
「大腸がんの低侵襲腹腔鏡下手術」
2012年6月23日(土曜日)
東京大学医学部附属病院 消化器内科
藤城 光弘先生
「内視鏡施行時の抗血栓薬の扱いについての改訂版」
東京大学医学部附属病院 脳神経外科 辛 正廣先生
「脳下垂体腫瘍に対する経鼻的内視鏡手術」
警察病院 血管外科 北川 剛先生
「深部静脈血栓症と重症下肢静脈瘤に関して」
とよしまクリニック 院長 豊島 治 先生
「内視鏡検査、ガン検診の実績」
2008年11月8日(土曜日)
北青山Dクリニック 阿保義久先生
「下肢静脈瘤の最新治療」
東京大学医学部附属病院
辛 正廣先生
「パーキンソン病に対する新たな治療の開発 -脳深部刺激療法から遺伝子治療まで
-」
東京大学医学部附属病院 藤城 光弘先生
「消化管腫瘍に対する内視鏡的治療~ESDを中心に~」