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放っておくとどうなりますか?

病院へ治療に行ったり、手術をするなどということはとても不安な気持ちになることですが、果たして放っておいても下肢静脈瘤は良い経過を辿るのでしょうか?

放っておいて治ることはありますか?

「下肢静脈瘤」を発症してしまった場合、そのまま放っておいて自然に治る、ということは残念ながらありません。静脈血管内にある血流の逆流を防ぐための弁が壊れてしまうと、これは不可逆的な変化のため、治療を受けなければ根治・改善は望めません。

そのまま放って置いた場合、進行の度合いは個人差がありますが、 加齢によって発症頻度が高くなるばかりか、悪化の傾向が強くなります。「下肢静脈瘤」は治療可能な疾患ですので、ご自分の脚に血管の膨らみを感じるなど下肢静脈瘤を疑う症状がある方は、早めに専門医にご相談されることをお勧めします。

どのくらいのペースで進行しますか?

一度発症してしまうとどんどん進行していってしまいます。「下肢静脈瘤」の進行の度合は、比較的ゆっくりですが生活環境によっては進行速度が速まることがあります。

中でも、美容師や看護師・調理師のように一日中立ちっぱなしの仕事に従事されている方が下肢静脈瘤を発症すると、他の要因で発症された方に比べて進行するペースは速いようです。また、加齢によって血管が弱くなっていき、進行ペースも加速していくようです。

足を切断することになったり、命を落としたりしますか?

「下肢静脈瘤」がつい見過ごされがちなことの原因の一つに、直接命にかかわるような病気ではない、ということがあげられます。そのために症状があっても放置されてしまうこともあるのですが、「下肢静脈瘤」の症状が進行し重症化してしまうと、傷口が潰瘍化して極めて治りにくくなったり、ひどい皮膚疾患をおこしたりします。

けれども、それで生命の危険にさらされるということはまずありません。また、「下肢静脈瘤」が血管疾患であることから、重症化してしまうと足が壊死などを起こし切断しなければならない事態になってしまうのでは、と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、その心配はまずありません。

血液のかたまり(血栓)が肺動脈を塞ぎ、深刻な状況を引き起こす肺塞栓症について、下肢静脈瘤が直接影響を与える場合もあり得ますが、ごくまれなケースです。但し、下肢静脈瘤にかかっている人は、肺に血が滞りやすく、深部静脈に負担がかかり、そこに血栓ができやすいと言えます。

その血栓が肺動脈を詰まらせてしまうという、いわゆるエコノミー症候群の間接的な原因にはなり得ます。そうならないために、普段から適度な水分補給や運動を行う、座りっぱなしや立ちっぱなしを避ける、などといったことを心がけることが大切です。
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